鈴木 愛子
AIKO SUZUKI

会計コンサルタント。
会計士として監査法人勤務後、転職しアップル、Spotifyで会計・財務および税務業務を担当。2019年に会計コンサルティング会社Happy Dots Companyを設立。中小企業のお金問題を解決するために、予算作りや事業計画書作成サポートなど企業のお金の見える化を得意分野としている。
また、ブランディング×会計視点での商品開発・新規事業開発のプロジェクトも手掛けている。「世界に発信したい中小企業をサポートし、クライアントの伴奏者になる」をモットーに慣習に縛られない自由な発想で企業価値を高める活動を行っている。
2009年米国公認会計士試験全科目合格。

経 歴

2005年
University of California, Los Angeles(UCLA)経済学部卒業
2008年
青山学院会計専門職大学院卒業
2009年
アメリカ公認会計士試験全科目合格
2008年~2013年
太陽ASG有限責任監査法人勤務(現太陽有限責任監査法人)
2013年~2015年
Apple シンガポール勤務
2015年~2017年
Apple ジャパン勤務
2017年~2019年
Spotify ジャパン勤務

INTERVIEW

海外での経験から
見えてきたもの

鈴木さんの、海外での経験を教えてください。

18歳で単身渡米し、大学では経済学を専攻しました。アメリカでの大学生活は、非常に刺激的かつ大変な毎日でした。
私は福島県出身で、高校卒業までは田舎でのんびり生活していたのですが、初めての一人暮らしが外国でスタートし、見るもの・聞くこと・体験する全てが驚きの連続でした。
大学では英語での授業についていくのに本当に必死で(笑)勉強漬けの毎日でした。
でも今こうして振り返ると、多感な18歳から25歳までの時期をアメリカで暮らしたことが今の自分の価値観のベースになっていると思います。
自分の意見をはっきりと主張することが当たり前の環境だった為、自分の意見をしっかり持ち発言すること、そして、その上で自分の意見とは異なる他者の意見を尊重すること。
どちらも、社会に出て働く上で非常に重要なスタンスだと思いますが、アメリカでの経験から学んだことは大きいと実感しています。

就職は日本でされたのですか?

はい。アメリカから帰国し、日本の大学院に2 年通い会計を学び、米国公認会計士の資格を取得しました。
その後、監査法人に就職。5年半、会計士として様々な経験をさせてもらいました。
3年目からはチーム責任者の立場で、スタッフと共に監査業務の一部を任される立場だったのですが、チームワークを大切にしながら、クライアントにとって、チームにとって、自分がどうあるべきかを常に考えて行動していたからこそ、プロフェッショナル集団としてベストなチームを維持できたと自負しています。
監査法人では、業務を通して「プロフェッショナルであることの意味と責任」を日々、自問自答しながら働いていました。

監査法人を退職後、アップルに転職されたのはどういった経緯ですか?

監査法人で5年半が過ぎた頃、監査業務だけではなく一般事業会社での経験も積んでみたいと思っていた矢先、タイミングよくアップルシンガポールのファイナンス部でポジションがオープンになっていたのです。
ちょうどシンガポール市場も盛り上がっていた時期で、成長のポテンシャルがある、活気のある都市で働いてみたいという気持ちもあったので、迷わず応募をしました。
アップルシンガポールでは、主に日本を中心にAPECのiPhone販売のファイナンスサポートが私の主な担当業務でした。シンガポールでは”Think globally, act locally”を自分のモットーとし、行動していました。
多国籍企業で働く上で世界のスタンダードで物事を考えることは重要ですが、日本という独特の地域に関しては、どれだけ現地の事情を考慮できるかが、非常に重要だからです。

たくさんの小さな会社が
活躍できる社会に

大企業のアップルからスタートアップのSpotifyへ転職されていますよね?

Appleという世界的大企業で働いた後、私の新しいチャレンジは日本でのスタートアップ(新規事業立ち上げ)を目指す会社で働くことでした。世界的にはすでに大企業となっているSpotifyでしたが、日本での事業がスタートしたばかりのSpotifyJapanは、30人弱という小さな会社でした。私が入社した当時は、社内の経理規定も定まっておらず、経理業務もすべてがマニュアル操作で処理をしていました。
その中で、私がまず始めたことは、ルールを整えていき、次にシステムのオートメーション化を進めることでした。変化に柔軟に適応し迅速に対応することが、小規模の会社の成長にとっては必須になってきます。
色々なものが整っていない会社で、私の今までの経験を生かすことができ、それが形になっていく過程で、もっとそれを生かした仕事をしたいと思うようになりました。

起業の経緯を教えてください。

「中小企業を応援したい!」いきなりそんなことを言ったら、綺麗事のように聞こえるかもしれません。
私が起業をした根底には、父への想いがあります。
私の父は30歳で会社を立ち上げ、その後4人の社員を迎え、30年間奮闘してきました。
中小企業は、リソースも限られるため社長が何役もこなすことが多いと思います。父の会社も例外ではなく、社長である父が一人でエンジニア、経理、営業とすべての業務を担っていました。必然的に業務量も膨大となり仕事仕事の毎日だったため、私の子供時代は、父と過ごした記憶がほとんどありません。父は常に外の世界で働く人でした。そんな父の頑張りを尊敬していますが、多くの中小企業が陥る「経営者一人が何役もこなさなければならない業務スタイル」は改善ができるものです。
私は監査法人や多国籍企業での勤務を経験したことで、事業拡大や業務効率化のノウハウを身につけ、それを中小企業の経営支援に活かしたいと思うようになりました。 日本の企業の9割以上が中小企業です。
確かに社会において一つ一つは小さな存在ですが、多様性を持った多くの存在がそれぞれ活躍できる社会は、とても豊かだし、私が暮らしていきたい未来でもあると思っています。

ハッピードットはコンセプトがユニークですが、社名に込めた想いを教えてください。

「社会に小さな幸せをドッとつくる」会社でありたい。私たちのコンセプトです。
クラウドやAIの急速な発達により、ビジネスモデルも日々急速に変化しています。
新しい多様な働き方や選択肢が増え、人々の価値観や幸せのカタチも多様化しています。
一つの大きな幸せをみんなが追いかける時代を過ぎ、それぞれが異なる自分らしい幸せを追求する社会に、私たちは変化の時を迎えています。
変化する時代の中で、ひとりひとりの、一社一社の「想い」に寄り添い小さな幸せをかたちにするお手伝いをしたい。
ハッピードットには、そんな想いが込められています。

Aiko Suzuki

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